2022年3月期第2四半期業績
増収減益という内容でした。そもそも今期の業績見込みが増収減益なため織り込み済ですが、減益の内容を見てみたいと思います。前年2Qと本2Qの原価率を比べてみると、前年59.1%に対して本年61.0%と原価率が上昇しています。その中で、本2Qに増加した売上に対する原価率を見てみると76.7%とかなり利益率が悪化していることがわかります。
同社のビジネスモデルとしてレンタル資産への投資を増やすと減価償却費が増えますが、これは一般管理費で整理されます。そのため、原価率に影響してくるはずはありません。同社の有価証券報告書を見ても、売上原価の構成は労務費、経費、商品仕入高くらいしか明細がありません。その中でも経費が約6割を占めるため、この内訳がわかれば要因がわかるかもしれません。人件費が上昇しているのかわかりませんが、あまりいいサインではないかもしれません。
2022年3月期業績見込み
定量的な数値としては良くないのですが、定性的な事業環境としては問題ないと思っています。食事サービスへの取り組みの本格化、ALSOKの顧客基盤と販売拠点の活用など、取っている施策も的を得たものだと思っています。福祉用具レンタル市場自体が大きくなっている中で、同社は知名度とブランドを活かして市場以上の成長もしています。ということで、全体感としてはとてもいいと思うのですが、コストの上昇が気になるところです。
コメント