GDRXの2020年12月決算分析

個別銘柄分析

2020年12月期業績

売上利益

Q4のガイダンスは売上$147.8M、EPS$0.07に対して、売上$153.5M、EPS$0.08と上回りました。ただ、EBITDAマージンがQ3の38%、前年同期の37%と比べても32%と下落しています。理由としては、システムの開発費、遠隔医療サービスの開発、本社機能改善への投資があげられています。

特に遠隔医療サービスについてはレッドオーシャン化しており、この投資が実るのであればいいのですが注意が必要です。

顧客獲得状況

顧客の獲得状況は順調といえると思います。コロナ化でインフルエンザや風邪が著しく減っており、GDRXにとってはかなりの逆風です。そのような中でのこの数字は、コロナが正常化した後に期待が持てる数字だと思います。

2020年Q4実施施策
  • GoodRX Goldという有料定額サービスにオンラインドクターのディスカウントを追加
  • 遠隔医療サービスを拡充(35の一般的な症状に対応、1000を超える薬で定期的な補充サービスを開始)

2021年12月期業績見込み

ガイダンスは、売上(1Q:161.2M、通期:742.5M)、EPS(1Q:$0.07、通期:$0.36)であり、特に、1Q(2021年1月~3月)のガイダンスがあまりよくありませんでした。

コロナの影響がかなり大きいとみているのか、2020年10月~12月の36%の伸びに比べて、20%の伸びとかなり抑え目な印象です。現実的には、アメリカはワクチンの接種が進み、規制も緩和されてきています。ここまでの悪化はないのではないかと思っていますが、一方で既に3月半ばでありある程度1Qの実績を見た上での数値ということでしょう。

EBITDAマージンは30%と2020年Q4の利益率が下限だと考えていることがわかります。広告宣伝費で、ここはコントロールできる数値だと思うので信頼性は高いと思っています。2020年度は、売上551Mに対して広告宣伝費は255Mを使っています。

株価の動き

決算翌日は、2021年のガイダンスの弱さから10.42%の下げを記録しています。ただ、今のところはQ1の見込みが悪いだけですので、もう少し長期的な視点で保有していることからHoldしようと思っています。

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