投資戦略の分散・マルチストラテジー

投資戦略

私のこれからの投資戦略としてぴったりな言葉を見つけたので改めてまとめてみたいと思います。その名もマルチストラテジー戦略ですが、特に目新しくはありません。ヘッジファンド等ではお馴染みで、定義としては、裁定取引、ロング/ショートなど様々な投資戦略を用いるため買いだけで投資するより低リスクな運用が行えるということになります。

個人の資産運用だと投資対象を分散するというのはよくある話ですが、投資戦略を分散するというのはあまり聞きません。ただ、投資対象の分散として不動産、債券、ゴールドなどがよく挙げられますが、いろいろ検討した結果やはり株式という、企業の成長に応じて資産そのものの価値も上がっていく特性に勝てる投資対象はないと思っています。

ただ、私の得意とするところは日本株の小型成長株の発掘なわけで、リターンはいい時も悪い時もあります。資産が少ない時はこれに集中するというのもよかったのですが、ここまで資産が増えてきてかつアーリーリタイアに向けて現金収入というのも欲しいと考えた時に、様々なタイプの投資戦略を組み合わせるのは非常に効果的だと考えました。

このブログでは再三記事にしていますが、私が現在考えている投資戦略は、

  1. 日本株の小型成長株の中長期投資
  2. FXの長期のレンジを狙ったトラリピ
  3. オプション(カバードコールとキャッシュセキュアードプット)
  4. 優待クロス

となります。あくまで、日本株の小型成長株がメインではありますが、この手法は元本の大きな成長を狙う投資であって細かな利益確定がありません。投資対象を不動産などに広げるのは、株式投資に対するこれまでの経験・知見という優位性を捨てることになりますし、有望だと思っていない投資対象に投資をするのも違う気がします。その点、同じ株式を相手にするオプションや優待クロスであれば、今までの知識も活かしてかつ投資対象としても納得を持って投資ができます。

また、資金の効率性としても月末の数日だけ資金が必要な優待クロスと、満期日で権利行使される場合のみ資金が必要なキャッシュセキュアードプットは相性がいいと思います。カバードコールに移行したら、優待クロス用の資金は別で手当てする必要がありますが。

トラリピについては、通貨はゼロサムゲームで主要国の通貨同士であればその時のお互いの経済状態や金利などで上下するものの、どちらか一方向にずっと動くということはありません。必ず、安すぎる場合は裁定が入ります。この特性を考えるとスワップ狙いで日本円を売り続けるというのは、合理的ではありませんが、絶対にロスカットされないようにしてレンジの中で売買を積み上げるというのは、納得のいく方法です。

また、トラリピは相場が暴落した際は大きな証拠金額が必要となりますが、通常時はそうでもありません。さらに、中長期投資である日本の小型成長株を担保に野村證券のから低利で借入れをすることができます。相場暴落時には、トラリピがロスカットされないことを優先し優待クロスとオプションから資金、野村證券からの借入れ資金を回すことで、日本の小型成長株・オプション・優待クロス・トラリピの4つの投資戦略の間で効率的に資金を活用できると思っています。

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