2021年秋号四季報の持ち株チェック(1407, 2393, 3768, 3798, 3854)

個別銘柄分析

1407 ウエストHD

産業用請負が自家発電型導入盛ん。発電所EPCは大型案件に対処するため電気工事技師の有資格者15人程度補充

2021年秋号四季報

来期22年8月期の予想は、営業利益で20%の増益です。この程度の増益で今の株価が正当化されるのか甚だ不安ではありますが、このくらいは最低線で伸びないとダメそうです。そういう意味では大分ハードルが高い銘柄になってしまいました。

ただ、先日もAmazonと三菱商事のコーポレートPPAに建設会社として参画するなど確実に日本の太陽光発電のメインプレイヤーとなりつつあります。ウエストHDは、これからも市場としては伸びるだろう太陽光で確実にポジションを築いており、今外すのはなあという気持ちです。株価も上がったとはいえPER40倍であり、高すぎるとは言えないのではとも思っています。

2393 日本ケアサプライ

柱の介護福祉用具レンタルは在宅需要追い風に好調続く。拠点新設や増床移転は通期で10程度。EC販売、食事サービスも順調。新拠点開設は都市部中心に重点投下。HP刷新やセミナー実施でケアマネの情報発信に傾注。

前回より株価は落ちてしまいました。業績予想は会社予想と同値です。あまりインパクトもないので、決算で好業績をだしてくれるくらいしか株価は動かないと思っています。

ただ、事業自体は順調で市場の拡大とシェアの拡大の両方を追える企業だと思っています。拠点新設を継続している上に、まだ都市部中心に開拓余地があります。最近は、介護器具の選定などで影響力のあるケアマネ向けの情報発信にも力を入れており、同社のサービスを使うケアマネを増やすことでシェアを増やしていけると思っています。

3768 リスクモンスター

柱の与信管理が会員増支えに定額利用料着実。反社チェックも伸びる。テレワーク拡大でグループウェア稼ぐ。教育のコンテンツ拡充。信用調査会社テイタンとの業務提携で、取引先裁判記録の閲覧サービス提供。日本人材派遣協会から、会員派遣会社の社員に対するeラーニングを受託。

事業は全方位で順調そうということで、2022年3月期の四季報予想は会社予想より若干ですがいい予想となっています。まあ、数%なのでこれくらいは伸びてほしいものです。急激に伸びるビジネスモデルではないので、毎期着実に伸びてくれれば満足だと思って保有しています。

株価としては前回より下落となっています。2022年3月期予想のショックで下げたのが回復してないですね。四季報と同じで私も保守的過ぎると思っていますが、上方修正が出るくらい上にならないと株価としては関係ないかなと思っています。

3798 ULSグループ

DXが追い風になり、金融、建設、サービスなど既存顧客向けのITコンサルが続伸。発注力の向上支援・内製化支援のニーズが旺盛。新規顧客の引き合いも強い。

珍しく四季報予想と会社予想が一致しています。もともと保守的な予想をする会社で、いつも四季報予想が上回っていましたが、今期は増収増益予想だったこともあり同値となりました。会計基準の変更を加味すると、実際は変わらないのではというコメントもありましたが、実際はよくわかりません。

株価は前回から比べてかなり上がりました。PER30ということで、ITコンサルという事業形態からするとこれ以上のアップサイドは業績がついてこないと厳しいかなと思っています。ただ、肝心の業績はDXという風に乗っており、さらにこのDXはブームとかではなく全ての企業にとっての今後の永遠の課題になると思っており、人員の問題さえクリアできたら業績は伸び続けるのではと思っています。

3854 アイル

p販売・在庫管理のパッケージソフトは横ばい圏。ただクラウドやWebネットショップ一元管理、実店舗とネットのポイント管理が好調で好採算のストック事業続伸。クラウド化さらに促進。ショッピングモールや大手顧客開拓を積極化。潜在力大きい中小企業も深耕。

予想していた通り2021年7月期も絶好調で、特需のあった2020年7月期を特需なしで上回りました。2022年7月期も好調な見込みでしたが、それ以上だと四季報は見ているようです。株価は、会社予想の2022年見込みですらサプライズとしてだいぶ上げたので、上方修正などが来たらさらに一段階上がってもおかしくないと思っています。

ビジネス自体を見ても、中小企業のデジタル化支援ということでULSとは違う顧客層をターゲットにDXの風に乗っていると言えます。ULSよりITエンジニアが不要なビジネスモデルだと思うので、人員のボトルネック率は低いと思っており当面は順調に業績を伸ばしてほしいと思っています。

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