私のスクリーニング条件を大公開

投資戦略

今まで、あまりスクリーニングでいい株というのは見つけられた経験がありませんでした。というのも、探しているのはビジネスはいいけど、何らかの理由で業績が一時的に悪くなり株価が落ち込んでいる銘柄だからです。業績がピカピカでスクリーニングで引っかかる銘柄というのは株価も高く、購入する水準にはないことが多いです。

なので、これまでは社長インタビューなどで気になる企業を調べる、Twitterなどの誰かの購入銘柄を調べるという形で銘柄発掘をしていました。ですが、このやり方は常にアンテナを張っている必要がある上、探し出せるときとそうでない時の差が激しすぎました。

一方で、購入するかしないかを決める際に最終的に決め手としているのは、PERの水準です。ということは、過去のPERと比べて現在のPERが低い水準にある銘柄をスクリーニングできれば私の基準に合致した銘柄が出てくるのではないかと思いました。

マネックス証券銘柄スカウターの予想PER相対水準

そこで、役に立つのがマネックス証券の銘柄スカウターです。銘柄スカウターでは予想PER相対水準という項目が使えます。これは、過去2年間、または5年間のPERが最も低かった水準を「0」、​最も高かった水準を「100」とし、現在のPERの水準を0.0~100.0で表示ということで、まさに私が求める条件にぴったりでした。

PERのレンジは、その企業の成長性などを反映した投資家の期待値の多寡によって決まると思っています。低成長の企業は低PERを推移し高成長の企業は高PERが許される。そして、その期待値のレベルが上がることで、PERのレンジも切りあがると考えています。つまり、これから伸びていく小型株を投資対象とする限りは、現在のPERレンジの下限で購入し、将来的に投資家の注目が集まってPERのレンジ自体が切りあがるのを待つというのがリスクの少ない方法だと思っています。この理屈に、予想PER相対水準はぴったりでした。

ちなみに、PBR相対水準もあるので、バリュー株の場合はこれでPBRの下限にある銘柄を選ぶのがいいと思います。

ROEと営業利益率

予想PER相対水準で買えるバリュエーションをスクリーニングするとしたら、時価総額、ROE、営業利益率は買える業績かをスクリーニングする指標となります。基本的には、小型株(500億以下)で予想PER相対水準が買える位置にある中から、いいビジネスを選ぶのですが、いいビジネスを選ぶ手助けとしてROE10%以上、営業利益率10%以上としています。

営業利益率は説明するまでもないですが、高い利益率というのは収益性の観点から素晴らしいというだけではなく、それだけ高い利益率が顧客に許容されているのであれば競合が少なく優位性のあるビジネスであると推測されます。

ROEについては、株主資本に対する利益率であり株主のお金をどれくらいの収益率で稼いでいるのかという数値です。構成要素があるので単純には言えませんが、高いほど効率よく株主のお金を増やしていると言えます。

スクリーニング条件

ということで私のスクリーニング条件は以下のようになります。

基本的には、ビジネスの中身と株価の割安度から選ぶという観点からシンプルに絞り込んで、実際にこの中からどの会社を買うのかというのは、決算説明資料などの資料を読み分析して考えることとしています。

今日時点で56社ヒットしました。検討の結果、1社だけ購入を考えている会社があり月曜日に購入予定です。購入したら公開したいと思います。

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