9639 三協フロンテア2022年度3月期第3四半期決算レビュー

個別銘柄分析

2022年3月期第3四半期業績

相変わらず絶好調な決算です。季節性という意味でも3Qは減るのですが、今期はそこまでの減少がありません。セグメント別の開示が半期毎なので詳細な数値は分かりませんが、利益率も十分に高く文句はありません。

2022年3月期業績見込み

今期3回目となる上方修正がありました。期初の見込みからだと営業利益で+11億(13%)くらいの増益になるのですが、3回の小分けになっているためにあまりインパクトがありません。さらに、このままだと現在の営業利益94億円を10億円ほど上回りそうで、最終104億円ほどになるのではと思っています。そうすると、期初の見込みから21億円で25%増益とかなりインパクトがある数値です。少しは株価にインパクトのある情報開示も考えて欲しいものです。

業績的にはいうことありません。利益だけではなく売り上げも伸びていること、今後はイベントも復活してくるでしょうからその需要も取り込めると思います。一方で、コロナによるプレハブを使った本設ニーズというのも一過性のものでは終わらないと思います。どこかで踊り場は来るでしょうが、長期的な世の中のニーズというのは一致していると思います。

コメント

  1. キタムラ より:

    いつも楽しくブログを拝見しています。

    私も三協フロンテアに投資しております。
    今までの展示場の運営は非常にやる気がありませんでした。
    私は展示場の近隣に住んでいるのですが10年前はただの倉庫置き場という感じで、
    客が敷地内にいるのをまず見たことがなかったくらいです。
    現在の1店舗当たりの推定売上が4000万円程度で平均本設販売価格が900万円台なので
    机上では3ヶ月に1棟しか本設が売れていない計算になります。
    レンタルスペースを併設した総合展示場の開店ラッシュは
    確実に1店舗当たりの売上増加に繋がると見て期待しています。
    3ヶ月に1棟売ってたのを2ヶ月に1棟売れるようになれば売上50%UPです。
    毎月1棟売れば売上は3倍です。
    更に1店舗当たりの売上が多くなれば空白地帯の都市圏にも出店できます。
    伸び代はまだ膨大に残されています。
    今期は1Qに多額の調査費を計上した上に事業そのものにブレーキがかかったので度外視です。
    普通に経営すれば来来期あたりには最高益を更新できるのではないでしょうか。

    また、来年より資産管理会社を経由した配当の課税が強化されるのでMBOの匂いも漂ってきています。
    不祥事発覚の年にMBOは露骨すぎるのでないと思いますが、日成ビルドはほとぼりが冷めた頃にMBOしました。
    いずれにしろ、今のこの安い株価で売ることは選択肢にありません。

    PS.20単元以上の株主のみに24日頃に発送するといっていた北海道のリンゴが届かないです。
    決算だけでなくリンゴまで遅れるとは。

    • ゆう より:

      コメントありがとうございます。決算分析なども更新したいのですが、なかなか時間が取れず毎月の定期更新しかできていません。
      三協フロンテアは不祥事+減収減益予想で株価軟調ですよね。ただ、最近の店舗のリニューアルラッシュは私も期待しています。デザイン性、居住性などが改善してくれば、初期投資が少なく事務所を持ちたいという中小規模のビジネスに広まってくると思っていて、市場はまだまだあると思っています。

  2. キタムラ より:

    ご返信ありがとうございます。
    お時間ありましたらまた決算分析をしてもらえると嬉しく思います。

    2008年の古い決算説明資料によるとターゲット市場(新築/低層/非居住)は4.5兆円だそうです。
    スモールビジネスオーナーのインタビューでも語られていますが、
    施工の急速性、経済性、環境性の3点においては競争力を有しているのは明らかだと思います。

    リンゴは昨日クール便で届きました。
    紅将軍という品種のリンゴが20個送られてきました。
    毎日株価が下がり続けてごめんなさいという意味でしょうか。