6050 イー・ガーディアン2021年9月期第3四半期決算レビュー

個別銘柄分析

2021年9月期第3四半期業績

第2四半期も絶好調で上方修正もありましたが、第3四半期は更にそれを加速させてきました。事業別にみると、ソーシャルサポートとサイバーセキュリティが絶好調で前年同期比で1.5倍の伸びとなっています。特に、サイバーセキュリティが第2の柱に成長しているのが好材料で、買収による事業の成長をうまく行えています。7月12日には、買収したセキュリティ関連2社と既存会社を合併して、セキュリティ全て扱う1社体制にすることで、更なるシナジーの創出を狙っています。

売上1.5倍の伸びは、まるで新興SaaS企業のようでありそれがこのバリュエーションということでまだまだ割安だと思います。特にセキュリティはサブスクリプションモデルへの転換を模索しており、ここら辺に市場が反応してくると面白いでしょう。

2021年9月期第3四半期単独の業績

第3四半期単独で見ると営業利益率21%と、四半期ベースで過去最高の利益率でした。事業部ごとの利益の開示がないためわかりませんが、どう考えてもゲームサポートよりセキュリティの方が利益率は高いので、今後も利益率は上がってくるかもしれません。

何にせよ過去最高の営業益でいうことない決算でした。

2021年9月期業績見込み

すでに、上方修正後の業績見込みに対しても、売上で75%、営業利益80%の進捗率ということで、利益は更に上回る可能性があります。3Q並みの利益率でいけるのであれば、150百万円くらいの上澄みがありそうで、そうするとEPSも125円くらいになります。これであればPER23倍となり、だいぶ下がります。

この好調な業績に加えて、1.4倍の増配+総額1%の自己株式取得のアナウンスがあり、株価も一気に3,000円を超えてきました。自己株式取得をするというのは、会社としても今の株式の評価は低いとみているのだと思います。

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