6078 バリューHR銘柄分析(新規購入)

バリューHR 個別銘柄分析

月曜日にバリューHRに新規投資を行いました。新規投資を行う上での銘柄検討についてです。

売上と利益の伸び

売上高と利益の伸びは申し分ありません。2020年については後述するコロナの影響によるとはっきりしており、その影響も回復しています。このように影響がはっきりしている落ち込みは、問題ないと思っておりこれに反応して株価が下げるのであればチャンスだと思っています。

5年CAGRで20%ですが、12月の個人投資家向け説明会で今後も20%程度の伸びを考えているという発言があったことからも事業は絶好調だと思います。

市場について

同社は、バリューカフェテリアという健康管理サービスと健保の設立運営を事業としています。

バリューカフェテリアの健康管理サービスのメインは、健康診断の予約代行、集金、結果のデータ化となりこちらはベネフィット・ワンなどの競合がいるようです。ただ、市場としては全国に6,900万人の健康保険加入者がいる中でバリューHRのユーザーは130万人にしかすぎず、大きな未開拓市場があります。この130万人の内訳は、全国1388の健康保険組合の中でバリューカフェテリアのユーザー健保は86。全国で500名以上の企業は4,817社あり、バリューカフェテリアのユーザー企業は72社。この市場データを見ると、未開拓市場の大きさにびっくりします。


すでに、2020年度末134万人から2021年度末155万人までは見えているということです。加入者数増加による事務代行能力のひっ迫については、AIの活用で月間5万件を月間10万件に人数を変えずに向上させるということで単純に2倍の生産効率のUPになります。これは原価低減にも効いてくるでしょうし、利益率のUpも期待をしています。
さらに、結果のデータ化を自社で行っていることにより健康診断結果のデータの蓄積がされており、ここから健康予防分野にも展開を考えているということです。

もう一つのHRマネジメント(健保の設立運営支援)については、競合他社はいません。実際に、2001年以降の新設健保105組合のうち49組合(47%)がバリューHRによる設立とのことです。この設立支援をした健保は高い確率で運営支援に移行するでしょうから、こちらもストック収益ということができると思います。さらに、運営支援は既存健保(全国1,388健保)については、人材派遣とBPO併せて54組合しかありません。ここにも広大な市場が広がっています。
さらに、コロナ化でリモートワークの推進などが進みつつあり健保においてもBPOなどの活用の検討で問い合わせが増えているということでこちらも今後期待できる分野です。

セグメント売上利益

バリューカフェテリア事業の2020年1Q~3Qの減少はコロナによる健康診断の延期であり、2020年8月から完全に元に戻っているということで、問題ありません。バリューカフェテリアは売上とともに利益も上昇していますが、HRマネジメントは売上の伸びと利益の伸びが2019年までは連動しているように見えません。ただ、2020年については利益も上がってきています。これはBPOという性質上、ある程度規模が伴なわないと利益化しにくいのではと思っています。今後も増えていくでしょうから、ここの利益の伸びにも期待しています。

売上
利益

株価の水準

現在のPERは35倍と成長株らしいPERとなっています。ただ、過去の水準等を見てみると19年以降は30倍あたりが下限とみることができると思います。17年にPERの水準が切りあがっていますが19年に元に戻っています。そういう意味で、今のPER35倍は下限に近いのではないかと思っています。
EPSの上昇による株価の上昇と、PER水準の切りあがりによる株価の上昇の両方を狙えると思っています。

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