6078 バリューHRの2021年12月期第1四半期決算レビュー

バリューHR 個別銘柄分析

4月に新規購入した時から株価はあまり動いていません。今回のSell in Mayでもほとんど下落しなかったので、忘れられているのかPERの下限まで下がっているから下がる余地がないということなのか。後者であれば、私の目論見通りなので嬉しいのですが。

2021年12月期第1四半期の業績は順調でした。特に営業利益率が向上しており、さらに伸びる見込みがあるというのが楽しみなところになります。

2021年12月期第1四半期業績

昨年の第1四半期は後半にコロナが発生し、健康診断もキャンセルになったため前年同期比ではあまり参考になりませんが、通期見込みからの進捗率でみるとほぼ25%であり、可もなく不可もなくといった決算だと思います。過年度の進捗率実績を見ても、あまり季節性はみられないため第1四半期で25%であれば問題ないと思います。

PLでは特筆すべきものはありません。特別損失で固定資産除去損があり同社の規模からするとそれなりのインパクトですが詳細は開示されていません。なお、自社ビルを建設済であり、その影響から減価償却費が大幅に増えています。一般管理費が24百万円増のうち、減価償却費の増が26百万円となっており減価償却費を除く一般管理費は減っていることがわかります。

3カ月決算を比較してみると前四半期から続けて営業利益率が18%を超えました。同社は、健康診断結果の読み取りを、従来の人に頼ったものからAIと人の組み合わせで作業効率を2倍にするという取り組みを1月から始めています。営業利益率の増という形で業績に反映されてくると、増々面白くなってきます。

セグメント別業績

バリューカフェテリア事業

健診受信者数が増加しているのもいいことですが、特定保健指導(ICT面談)の受注増加がいいと思っています。オンラインドクターも始めていますが、健康診断をきっかけとしたこれらの医療サービスの提供は非常に相性がいいと思います。営業利益については、率は増加していますが、これでも事務代行サービスなどの体制強化で費用増加となっています。下期は更に業務効率化で利益率が向上する見込みということでかなり楽しみな内容です。実際、AIの活用で生産性が2倍になるのであれば期待できると思います。

HRマネジメント事業

あまり具体的な数字がないので、書いてあること以上はわからないのですが、こちらも営業利益率が向上しています。

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