アセットアロケーションという考え方あります。株式、債券、REITなどを分散して保有することで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えつつ、それなりのリターンを維持しようという考え方です。最新の金融工学とセットになっていて効率的フロンティアを計算して、リスクとリターンのバランスが一番最適な割合で各資産クラスの金融商品を保有していくのが肝になります。
ですが、リーマンショックなどを見てみるとわかるのですが、本当にリスクを抑えたい場面ではすべての金融商品が投げ売りされます。ですので、その後の戻りなどで差はあっても一時的には資産クラスに関係なく売られてしまうというのが私の経験です。
で、これを経験だけでなく実際の数値として比較できるわかりやすい表がモーニングスターのHPで公開されています。

これをパッと見てもよくわからないので、資産クラス別にピックアップしてみます。
株式クラス
リートクラス
コモディティ
これをみてどう思うでしょうか。コモディティと他の資産クラスであれば補完し合えそうな気がします。ですが、先進国株式クラスの安定度を見るとどうでしょう。もうここにお金を入れておいてほったらかしでいい気しませんか。
一般的に市場平均リターンをベータ、追加リターンをアルファと言いますが、アルファを求めるのが無理なのであれば、先進国株式クラスのベータを取りにいく戦略が間違えがないと思っています。
なによりリートやコモディティは原資産の価値が自己増殖しないという点で、長期保有したいとは思えません。原資産の価値が増殖しない場合は、究極的にはリターンはトレーディングでのみしか生まれずゼロサムゲームだと思っているからです。
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